« 今週のイチオシ!~みずいろの雨 八神純子~ | トップページ | 日活100周年〜日活映画の舟木一夫 »

ベンチャーズの来日でエレキブームが到来した昭和40年はこんな年…。

この年、アメリカ軍が北ベトナムを爆撃(北爆)開始し、ベトナム戦争が泥沼化。

世界中で反戦運動が高まってゆく。

一方、日本と韓国では日韓基本条約調印が締結され、両国の国交正常化交渉が始まる。

国内では、慶応大学の学費値上げを反対する学生デモが起き、これがのちの全国大学紛争の発端となる。

悲しい出来事としては、北海道・夕張炭鉱と九州・山野炭鉱のガス爆発事故が連続して起き、合わせて298名という多くの犠牲者がでた。

明るい話題は、名神高速道路が全面開通し、愛知県・犬山市に明治村がオープンする。

国鉄(現JR)では、特急指定券などの発売窓口「みどりの窓口」を設け、指定席がオンラインで販売されるようになった。

また、国産初の旅客機YS-11が就航し、富士山頂の気象レーダーで気象観測が開始された。

そして、世界初の家庭用ビデオレコーダーがソニーから発売。

一方で手軽なホームムービー「フジカシングル8」の登場で8ミリ映像が普及してゆく。

音楽界では、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の3人が御三家と呼ばれ、三田明をいれた4人の人気は他の追随を許さなかった。

この年のヒット曲は、その4人の「あの娘と僕」(橋)、「高原のお嬢さん」(舟木)、「星娘」(西郷)、「明日は咲こう花咲こう」(三田明と吉永小百合)のほか、アイ・ジョージ&志摩ちなみ「赤いグラス」、石原裕次郎「二人の世界」、奥村チヨ「ごめんね、ジロー」、竹越ひろ子「東京流れもの」、佐々木新一「あの娘たずねて」、園まり「逢いたくて逢いたくて」、都はるみ「涙の連絡船」、田代美代子とマヒナスターズ「愛して愛して愛しちゃったのよ」、倍賞千恵子「さよならはダンスの後に」、日野てる子「夏の日の想い出」、山田太郎「新聞少年」、二宮ゆき子「まつのき小唄」、西田佐知子「赤坂の夜は更けて」、デューク・エイセス「女ひとり」梶光夫「可愛いあの娘」、越路吹雪「ラストダンスは私に」などが挙げられる。

日本レコード大賞受賞曲は、美空ひばり「柔」。

トピックとしては外国人歌手が日本語で歌う「夢みるシャンソン人形」(フランス・ギャル)や「砂に消えた涙」(ミーナ)がヒットし、日本の歌手もカバーした。

また、ジョニー・ティロットソンやマヒナスターズ、坂本九、ジャニーズなどが競作した「涙くんさよなら」が大ヒット。

そんな中、土木作業員で働く母親への切ない想いを歌った美輪明宏(旧名は丸山明宏)の「ヨイトマケの唄」が、歌詞に差別用語が含まれているとし当時、放送自粛となった。

洋楽では、ビートルズが世界を席巻し、ベンチャーズが4人編成で再来日したのを機に、エレキサウンドブームが日本にも到来。

ビートルズをはじめストーンズやアニマルズなどをリバプール・サウンド、ビーチ・ボーイズなどをウエストコースト・サウンドと呼んだ。

それらに触発されるように日本ではGS(グループ・サウンズ)の先駆けとなるザ・スパイダースが「フリフリ」でメジャーデビュー。

さらに、エレキブームを反映して、モンキーダンスが流行し、バンドオーディション番組「勝ち抜きエレキ合戦」(鈴木ヤスシ司会)が始まる。

同番組からは、寺尾聡がいたザ・サベージが翌年デビューした。

テレビドラマでは、学園ドラマ「青春とはなんだ」(主演・夏木陽介)、アクションドラマ「ザ・ガードマン」、時代劇「素浪人月影兵庫」、「新撰組血風録」などが人気を得る。

バラエティでは、深夜の大人番組「11PM」や正月恒例番組となる「新春スターかくし芸大会」が放映開始された。

アニメでは、手塚治虫作の本格カラーアニメ「ジャングル大帝」や「宇宙少年ソラン」、「オバケのQ太郎」などが始まり子供たちの支持を集める。

CMソングでは、シルビー・バルタンが歌った「レナウン・ワンサカ娘」が注目された。

映画では、ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のヒットで挿入歌「ドレミの歌」や「エーデルワイス」が親しまれる。

ほかに、オードリ・ヘップバーン主演の「マイ・フェア・レディ」やショーン・コネリー主演の「007/ゴールドフィンガー」が大ヒット。

邦画では、高倉健主演のシリーズ映画「網走番外地」(東映)が人気を博す。

子供向けでは、怪獣「ガメラ」(大映)第1作が公開され、「ゴジラ」(東宝)とともにその後の怪獣映画ブームのベースを築いた。

黒沢明監督、三船敏郎主演の「赤ひげ」(東宝)が公開されたのもこの年である。

昭和の青春ポップスはこちら

|

« 今週のイチオシ!~みずいろの雨 八神純子~ | トップページ | 日活100周年〜日活映画の舟木一夫 »

昭和史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ベンチャーズの来日でエレキブームが到来した昭和40年はこんな年…。:

« 今週のイチオシ!~みずいろの雨 八神純子~ | トップページ | 日活100周年〜日活映画の舟木一夫 »